あえて3ステップで描くデッサン

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「よく見て描いてください」と言ったところで、「よく見たんです」「こうなってました」なんて、見る行為と描く行為のリンクが適切でなくて結果に結びつかないケースがあります。

それは例えるなら、ちょっとの間赤ちゃんを見ていてくださいと言われたときに、何をどう気配りして見るか、に似てないこともないです。見てる間、何を意識して見ていますか?人相?健康状態や息遣い?何かを口に入れたり、危ないことが起きてないかの環境を含めての観察?

そういった見るという行為でもそれぞれのフェーズでどういう分析をするかを具体的に段階を追って捉えようという試みが、

1、まずモチーフとなる品物を分析的に縦横の比率を測りそれをメモとして書き出します。その物体が1 : 1.5に見えるなら、1 : 1.5の矩形を描きベーシックな構造をシンプルに捉えたメモ的線画を描き入れる。その他の細かなパーツの特徴を観察しては描き添えて、調べたファクト的情報を書き出すことで、自分がその物体についての理解がどの程度だったかが、後にわかります。(分析の際は、多角的に品物を見ることも多くの気づきになります)

2、次に、実際のモチーフは見ないで、自分のメモ書き(線画のビジュアルメモを含む)だけを頼りに、自分の記憶と分析から、その品物を描いてみます(観念的スケッチ)。そうすることで、あたかも試験の時にきちんと勉強して覚え込んだ事なら問題に出ても答えられるが如く、理解できている情報を頼りに描ける部分と、しっかり見ていなかったため情報が欠落していて描き出せない部分が自ずと見えてきます。この体験により、次に実際のモチーフを見たときにどうしてもここを分析するように観察しようという自分の強化すべきポイントが見出せます。

3、最後に実際のモチーフを見ながらデッサンするのですが、2回のリハーサルでの学びと観察による新規情報からより理解度が上がった状態でデッサンすることができます。それは2つ目のステップの自身の観念で描いたものと、実際の品物の見え方のギャップの比較から、より気付けるディテールが見えてくるので。この時点で質感や陰影を含む観察と描写をします。

なんだそんなことか、と思わないで、3ステップで飛躍的に上達するデッサン法と思って一度やってみていただけると実感いただけるはずです。

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