絵画教室で、時々屋外スケッチに出かけますが、今回は駅近のプロムナードにて。車は来ないしベンチがあるし、スケッチするのにいい場所でした。
屋外スケッチであるあるなこと。
1、道具を持ってきたけどスツールがない。水がない。絵の具を忘れた。
2、自分の力量と持ち時間を考慮せず大きな紙に街の景観を描こうとして途中で途方に暮れてしまう。
3、画面にプランニングせずに描き始めてからだいぶたって、このまま描き進めても全体が入らないと気づく。
4、個々のオブジェクトを入れ込むことだけに集中して、相対的な距離感、前後感の測定を疎かにしてしまい、どうも現場の景観と異なる世界を描いてしまう。
気持ちよく外の空気を吸いながら、普段は蛍光灯の灯りがいくつもついた教室から自然光のもとで楽しんで描くことは第一なんですが、ついつい注意事項がお留守になってしまうという現象が多発します。
そうなんです。
スケッチというと、アカデミックにアトリエで描くのに比べてちゃちゃっと描くもののような捉え方をされることがありますが、実は例えるなら、教室で描くのはリハーサルだとしたら、屋外スケッチは最も洗練されて普段の練習が発揮される実践の場であり、試合で言うなら本番であり、高度なスキルがその場で応用でき、風、紫外線、騒音、他者の目のストレスにもめげない精神力、体力が求められるアーティスティックな活動なのです。




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